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ミドリムシの大きさは?その小さな体に秘めたパワー

ミドリムシ1匹あたりの大きさって大体どのくらいかご存知ですか?
小学生・中学生の頃に顕微鏡で覗いたことがあるかもしれませんが、とても小さいものっていう漠然としたイメージを持っている方が多いのではないでしょうか?
今回は、ミドリムシ1匹あたりの大きさを解説し、その小さな体に秘めた大きなパワーについて紹介します。

管理栄養士

この記事を監修した専門家

管理栄養士 阿部友美

【経歴】十文字学園女子大学卒業後、管理栄養士を取得。同大学で研究助手をしたのち、食品メーカーにて健康に関する情報発信や、共同研究先大学に出向し研究に従事。糖化反応によるメラニン産生作用を発見、特許出願。化粧品の開発にも携わる。

目次

1. ミドリムシ1匹の大きさはどのくらい?
2. ミドリムシの大きさを比較
3. 小さなミドリムシに秘められた3つの大きなパワー
4. まとめ

1.ミドリムシ1匹の大きさはどのくらい?

ミドリムシ1匹の大きさはどのくらい?
ミドリムシは、マイクロメートル(μm)の単位で表されるほど、肉眼で姿を見るのが難しいとても小さな生き物です。
細かく言えば、ミドリムシの種類は1000種類ほど存在することが分かっていて、大きさや持っている栄養素が少しずつ異なります。1000種類の中で、化粧品やサプリメントに使用されるのは、「ユーグレナグラシリス」という種類のミドリムシです。
ユーグレナグラシリスの1匹あたりの大きさは、だいたい体長0.05mm(=50μm<マイクロメートル>)、幅が0.01mm(=10μm<マイクロメートル>)程度です。

0.05mmってどのくらい?

体長0.05mmという数字を見ても、どの程度の小ささなのかがイメージできないと思います。
参考になるのが、髪の毛の断面の直径です。
日本人女性の平均的な髪の直径が0.07mm~0.08mmほどです。
ミドリムシの体の最も長い部分でも、髪の直径よりも少し短いということですね。髪の断面を見ると、ミドリムシがとても小さいことが実感できると思います。肉眼で見える大きさの限界は0.2mmといわれているので、正確にその姿を見るためには顕微鏡が必要ということですね。

2.ミドリムシの大きさを比較

ミドリムシの大きさを比較
ミドリムシの大きさを他の微生物や細胞と比較してみましょう。

他の微生物との比較

ミドリムシ以外の有名な微生物の大きさは、以下の通りです。
<ミドリムシより大きい微生物>

  • ミジンコ・・・1.5mm~3mm
  • アメーバ・・・0.6mm
  • ゾウリムシ・・・0.17mm~0.29mm
  • ミカヅキモ・・・0.17mm~0.45mm

<ミドリムシと同じ程度・ミドリムシより小さい微生物>

  • ゾウミジンコ・・・0.04mm~0.06mm
  • アオミドロ・・・0.03mm
  • クロレラ・・・0.003~0.008mm

比較すると、微生物の中でもミドリムシはかなり小さな生き物だということが分かります。

細胞との比較

細胞の大きさとも比較してみましょう。

  • 血小板・・・0.002~0.004mm
  • 赤血球・・・0.006~0.009mm
  • 白血球・・・0.006~0.02mm
  • 人の肝細胞・・・約0.02mm

細胞とサイズを比較した場合には、生物であるミドリムシの方が大きいですね。

そのほかのヒトの細胞についてもおおむね0.01~0.03mm程度ですので、ミドリムシの方が少し大きいです。

3.小さなミドリムシに秘められた3つの大きなパワー

小さなミドリムシに秘められた3つの大きなパワー
体長0.05mmと、とても小さなミドリムシですが、ミドリムシの中には私たち人間の健康に役立つとても大きなパワーが秘められています。

その1 豊富な59種類の栄養素

近年、ミドリムシはとても栄養価が高い健康食品として注目されています。
ミドリムシには以下の栄養素が含まれています。

  • ビタミン類 14種類
  • ミネラル類 9種類
  • アミノ酸 18種類
  • 不飽和脂肪酸 11種類
  • その他 7種類

ミドリムシが持っている栄養素として特徴的なことは、植物が持っている栄養素と動物が持っている栄養素の両方を含んでいることです。
柑橘系のフルーツなどに多く含まれるビタミンC、ホウレンソウなどに含まれる葉酸(ビタミンM)、豚肉やウナギに含まれるビタミンB1、青魚に含まれるDHAなど、ミドリムシだけで幅広く栄養が摂取できるんです。
こうした特徴から、ミドリムシを摂取すれば人間が生きるために必要な栄養素がすべて摂取できる、ともいわれています。
※厳密にいえば、お腹を満たすための炭水化物は、お米や小麦粉などで摂取した方が効率的ですが、その他の重要な栄養素はすべてミドリムシに含まれているんです。
「ミドリムシの栄養素はなんと59種類!栄養成分を徹底解説」

その2 パラミロンという成分の働き?

パラミロンという成分の働き?
生活習慣が乱れている方には、特に地球上でミドリムシにしか含まれていないパラミロンという成分の働きがよいと思います。
体の中からすっきりキレイが体感できるかもしれません。

その3 高い栄養吸収率

ミドリムシは、93.1%という驚異の栄養吸収率を誇っています。それは、細胞壁をもたないという特徴によるものです。
細胞壁は、外敵から守る役割をしますが、人が食べた時に栄養の摂取を阻害してしまうというデメリットがあります。野菜には細胞壁があるため、栄養の吸収率が多くても40%程度しかありません。
同じように健康食品として知られているクロレラにも細胞壁があり、クロレラの栄養吸収率は40~60%といわれています。
ミドリムシは59種類の豊富な栄養素をほとんどまるごと摂取できるということですね。
「ミドリムシに細胞壁はある?栄養吸収率93.1%の秘密」
※こちらの記事は未監修です。

3.まとめ

この記事では、大きさに注目してミドリムシを紹介しました。
髪の断面よりも小さいなんてご存知でしたか?
ミドリムシは、ミジンコやゾウリムシなどの他の微生物と比較してもとても小さいです。その小ささの中に、人間が必要とする59種類の栄養素をすべて持っているんです。しかも、植物からしか摂れないものと、動物からしか摂れないものがバランスよく含まれています。
さらに、独自成分パラミロンや、野菜よりもはるかに高い吸収率と、ミドリムシの魅力は計り知れません。

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