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5億年の歴史?ミドリムシの生態や生息地に迫る

ミドリムシが何年前から地球に存在しているかご存知でしょうか?正解はなんと5億年前。あの恐竜の時代(6,600万年~2億5000万年前)やアンモナイトが地球上に現れた時代(4億年前頃)よりもずっと前のことです。
今回は、「ミドリムシ5億年の歴史~生態や生息地に迫る」と題して、健康食品や化粧品として最近注目を集めているミドリムシの5億年の歴史や生態について紹介します。5億年もの間、ミドリムシは姿かたちをあまり変えずに生息しています。地球上でこういった生物はあまり類をみません。そのため、ミドリムシの生態には注目すべき点がたくさんありますよ。

管理栄養士

この記事を監修した専門家

管理栄養士 阿部友美

【経歴】十文字学園女子大学卒業後、管理栄養士を取得。同大学で研究助手をしたのち、食品メーカーにて健康に関する情報発信や、共同研究先大学に出向し研究に従事。糖化反応によるメラニン産生作用を発見、特許出願。化粧品の開発にも携わる。

目次

1. ミドリムシの生命の歴史
2. まとめ

1.ミドリムシの生命の歴史

ミドリムシの5億年の歴史について紹介します。

ミドリムシの発見はオランダの「微生物の父」レーウェンフック氏

ミドリムシの発見はオランダの「微生物の父」レーウェンフック氏
ミドリムシは5億年も前から地球に存在していました。
ミドリムシの存在が明らかになったのは1670年代のことで、オランダの「微生物の父」レーウェンフック氏が発見しました。「微生物の父」という名前がついていますが、レーウェンフックさんは学者や大学の先生などではなく商人で、アマチュアの研究家です。それでも世界で初めて顕微鏡を使って微生物を観察し、ミドリムシの学名でもある「ユーグレナ」という名称はレーウェンフックさんが付けています。

ミドリムシの生息地は?

レーウェンフックさんは、内陸の湖の水の中からミドリムシを発見したといわれています。
実際、私たちも近所の川や池、湖などの水を取ってきて顕微鏡をのぞけば、ミドリムシを発見できる可能性は高いです。小さすぎて普段は目にすることができませんが、ミドリムシは特殊な生き物ではなく、ごく身近のどこにでも存在する生き物ということです。
では、健康食品や化粧品で販売されているミドリムシも同じようにどこにでもいるミドリムシなの?って考えてしまいますが、それは違います。ミドリムシには、ビタミンやミネラル、アミノ酸などの人間が生きるために必要な栄養素が豊富に含まれていることが知られ健康食品として利用されるようになりましたが、健康食品に使用されるのは中でも栄養価が非常に高いエリートのミドリムシです。
健康食品や化粧品などに使用されるミドリムシは沖縄の石垣島のプールで大量培養されています。ミドリムシを大量に培養するには、温暖な気候と清らかな水が必要です。石垣島は1年の平均気温が20度以上の暖かい日が多いこと、また島の中心部分に位置している於茂登岳から流れ出る清らかな地下水があることから、ミドリムシにとって理想的な環境と言えるのです。

ミドリムシは5億年間食べられ続けてきた

ミドリムシは5億年間食べられ続けてきた
ミドリムシが発見されたのは、17世紀のことですが、人間が発見するまでの間もミドリムシは多くの細菌や微生物に食べられ続けてきました。そして食物連鎖によって私たち人間もその恩恵を受けてきたことになります。例えば、ミドリムシを小さな細菌が食べ、その細菌をすごく小さな魚が食べ、小さな魚を大きな魚が食べ、その魚を人間が・・・といった風に食物連鎖の最初のところにミドリムシが存在しているんです。
栄養豊富なミドリムシは、他の生き物からエサにされることが多い生き物です。ずっとこうして食物連鎖を支えてきたのです。
ちなみに、ミドリムシが「おいしい」と他の食物にすぐに食べられてしまうことが、かつてミドリムシを健康食品として利用する際に大きなネックとなっていました。というのも、屋外のプールで培養しようとしても、すぐに水中や空気中の細菌や微生物にミドリムシが食べられてしまうからです。そのため、ミドリムシの大量培養は不可能だとずっと言われてきました。
こうした難問を解決し、健康食品や化粧品に使用できるようにユーグレナを培養することに成功したのが東京大学発のベンチャー企業ユーグレナ社です。大量培養によって健康食品として商品化されたことで、地球の食を5億年以上支えたミドリムシをダイレクトに頂くことができるようになったんです。

ミドリムシの生態―走性

ミドリムシの生態―走性
ミドリムシが5億年間、ほとんど姿を変えずに生き抜いていられるのは、どんな秘密が隠されているのでしょうか?恐竜やアンモナイト、マンモスなど多くの動物が絶滅した中で、ミドリムシが生存し続けられた理由が何かあるはずです。
その理由はいろいろ考えられます。
例えば、ミドリムシは高濃度の二酸化炭素の中や、人が5分も生きられない高濃度の放射能の中でも生きて増殖できるほどたくましい生き物ですし、光合成と捕食の両方でエネルギーを作り出すことができる生き物です。さらに、ミドリムシが5億年生き抜いている理由として挙げたいのが、ミドリムシの走性です。
走性とは、生物が外部の刺激に向かって(あるいは逆らって)運動を起こす性質のことを言います。ミドリムシの場合、光合成をするために適した日光に向かって泳いだり、光合成に適していない強すぎる光を避けたりすることができるといわれています。あの小さな体(0.05mmで髪の断面ほどのサイズ)で1時間に140cmも移動できるのだから驚きですよね。
こうした特性によって、過酷な環境に追い込まれてもある程度ミドリムシ自身が状況を打開することができるんですね。

ミドリムシは1日に2倍に増殖する

ミドリムシは1日に2倍に増殖する
ミドリムシは単細胞生物なので、細胞分裂によって数を増やします。そのスピードは1日に2倍です。1日に2倍になるのがどのくらいのスピードかわかりやすく説明すると、1匹のミドリムシが1か月後に10億匹になるスピードです。単細胞生物のミドリムシは、死ぬということがなく全部のミドリムシが一斉に消滅してしまわない限り消えることがありません。1匹でも残れば、その1匹からまた増殖します。
そして、ミドリムシは水と二酸化炭素、日光があれば生きていけます。
こうしたたくましさを備えていることから、ミドリムシはどんなに外敵に食べられても絶滅することなく生き抜いてこられたんですね。
「ミドリムシの脅威の増殖速度!1ヶ月で10億倍に?」

2.まとめ

ミドリムシの5億年の歴史について紹介しましたが、いかがでしたか?想像されていた以上にミドリムシから逞しさを感じられたのではないでしょうか?
ミドリムシの種類は100種類以上も存在するといわれています。健康補助食品として私たちが口にするミドリムシはその中でもエリートといわれる栄養価の特に高いミドリムシです。健康や美容のサポートにぜひ、5億歳の元気なミドリムシを活用してみてください。

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