最強のデトックス効果を誇る「クロロフィル」
このカテゴリーでは、ユーグレナ(ミドリムシ)に含まれる成分をひとつずつ紹介しています。今回は「クロロフィル」の登場です。
便秘解消につながる整腸効果もあり
クロロフィルは、植物の光合成で光エネルギーを吸収する天然の色素です。「葉緑素」という呼び名の方が身近ではないでしょうか。
植物が光合成を行う際の重要な物質であるクロロフィルは、わたしたちの体内においても驚きの効能を発揮してくれます。
そのひとつが貧血の予防と改善です。
これはクロロフィルを構成する有機ゲルマニウムの持つ、酸素を体中に届ける作用によるものです。
また、クロロフィルは胃腸内の老廃物を体外に排出する整腸効果も持っています。ダイオキシンといった有害物質を排出する力は食物繊維よりも強いと言われています。
さらに、動脈硬化や高血圧の原因とされるコレステロール値を下げ、血中の脂質を正常化する効果や、染色体異常の発症を抑制する発がん防止効果も期待されています。
野菜から摂取する場合は細胞壁を破壊しよう
クロロフィルを多く含む食品は以下が挙げられます。
- ホウレンソウ
- 春菊
- 大根葉
- 小松菜
- モロヘイヤ
- ケール
クロロフィルはこうした野菜の細胞壁の中にあります。そのため、熱を加えるかミキサーなどで細かく切ることで細胞壁を壊す必要があります。特に圧力鍋を使った調理はオススメです。
まとめ
クロロフィルはほとんどの植物が持っている成分ですが、動物の体内には存在しません。
その唯一の例外が、動物と植物の中間に位置する生物であるユーグレナ(ミドリムシ)です。前述のとおり、植物内のクロロフィルは細胞壁に囲まれた細胞の中に含まれています。この細胞壁は咀嚼や胃液ではなかなか壊すことができません。
ユーグレナは細胞壁を持っていないので、クロロフィルを効率よく摂取することができます。