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トリプトファン

今回ご紹介するアミノ酸は「トリプトファン」です。トリプトファンは、別名「神経アミノ酸」と呼ばれている必須アミノ酸で、ストレスを抑える働きがあるんですよ。

キレやすい人が増加した理由はトリプトファン不足?

最近、やたらと「カッとなって人を殺してしまった…」というような事件をニュースで目にしますが、その動機の短絡さには驚かされてしまいます。
しかしこのような事件が多発してしまうことのはにはどうも現在人のトリプトファン不足があるようです。

ストレスを抑えるトリプトファン

乳製品や大豆製品、ナッツ類などに含まれているトリプトファンは脳内物質であるセロトニンの材料になります。
このセロトニンが増えると精神の安定や鎮痛の作用が期待できるのですが、逆に不足してしまうとうつ状態、不安症、恐怖症、多動、不眠症、痛みなどの症状を引き起こします。
近ごろストレスに弱く、精神が安定していない人が増えているのは、偏食などにより食材から十分なトリプトファンをとれなくなったことも原因と考えられているのです。

トリプトファンと糖が脳に働く流れを解説した図

トリプトファンで不眠を解消!!

ストレスを抑え、精神を安定させるトリプトファンはまた不眠症の解消にも良いといわれています。
不眠症の原因のほとんどは不安や焦燥といった精神の不安定ですので、それがトリプトファンの効果で解消されればぐっすりと眠れるわけです。

また、トリプトファンから作られるセロトニンは、脳の松果体でメラトニンに変換されます。
このメラトニンは体内時計の調整を行う働きがあり、睡眠サイクルを正常にしたり、時差ぼけに効果があるなどの効果があるのです。眠れないときには温かいミルクを飲むとよいといわれていますが、これはミルクに含まれているトリプトファンの効果だったということですね。

睡眠サイクルが乱れている男性のイラスト│トリプトファンから作られるセロトニンは脳の松果体でメラトニンに変換され体内時計の調整を行う

取り過ぎには注意しよう!

精神を安定させ、健全な生活を送るにはトリプトファンが不可欠です。しかし、ここで注意しなければならないことは、昔から「薬も過ぎれば毒となる」と言われているように、トリプトファンは体が必要とする以上に摂取してしまうと、肝臓で脂肪の変化が起こり、肝硬変を招く恐れがあります。

また、肝硬変の患者の場合、長期的に摂取すると脳内にトリプトファンが増えてセロトニンが過剰になり、脳の機能が低下して昏睡状態に陥ってしまいます。よほどのことがない限り過剰摂取になることはありませんが、気をつけましょう。

トリプトファンを多く含む食品の紹介図

丁度、みどりむしサプリメントで他の栄養分を摂取するついでにこのトリプトファンも補給するという程度の感覚が一番いいかもしれませんね。

体内生成ができない「必須アミノ酸(9種)」

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