ヒスチジン
今回はミドリムシに含まれているアミノ酸のなかで「ヒスチジン」についてお話したいと思います。
ヒスチジンはちょっと変わったアミノ酸で、大人にとっては体内で普通に生成されるアミノ酸ですが、子供の時は生成することができず外部から摂取するしかないという子供限定の必須アミノ酸です。人間にとっての必須アミノ酸は全部で9種類ありますが、このうち期間限定の必須アミノ酸というのはこの「ヒスチジン」のみです。
食事をしない子供は成長しない?
ヒスチジンはカツオや鶏肉、あるいはミルクに多く含まれるアミノ酸で、体内で成長に関与します。
つまり子供の視点から見れば、成長に関係するこのヒスチジンは食事を通してしか摂取できないため、しっかり食事をしない子供は体内のヒスチジンが不足し、きちんと成長できないとうことになります。
子供のころ「大人になるためにはしっかり食べてしっかり寝る」といわれてきましたが、寝るはともかく食べるにはちゃんとした根拠があった訳ですね。これには驚きです。
慢性関節炎を緩和するヒスチジン
また、ヒスチジンには意外な効果として慢性関節炎の症状緩和があります。ヒスチジンは、体内で交感神経を刺激するヒスタミンに変換され、外傷や薬などの刺激により血管を拡張します。これにより慢性関節炎の痛みやストレスをやわらげます。
逆に言えばヒスチジンが不足すると痛みを感じやすくなります。大人の場合、ヒスチジンは体内で生成されますが、もし慢性関節炎の傷みがひどい場合はあるいは体内のヒスチジンが不足しているのかもしれませんね。