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つらい「うつ病」に光を。「ミドリムシ」の4栄養素に効果が期待

家事や育児・仕事が忙しく、経済的にも不安があって気持ちに余裕がない、人間関係にも悩んでいる・・・。
気分の落ち込みが一時的なものであれば大きな心配はいりませんが、時間がたっても一向に気分が上向かない時は、うつ病やうつ状態に陥っている可能性があります。
うつ病を治すためには、心療内科にかかったり、環境を変えたり、休みをとったりする方法がありますが、うつ病の改善に良いとされる栄養素を補充していくことも改善方法の一つとして知られ始めています。

管理栄養士

この記事を監修した専門家

管理栄養士 阿部由美

【経歴】十文字学園女子大学卒業後、管理栄養士を取得。同大学で研究助手をしたのち、食品メーカーにて健康に関する情報発信や、共同研究先大学に出向し研究に従事。糖化反応によるメラニン産生作用を発見、特許出願。化粧品の開発にも携わる。

目次

・うつ病は栄養の改善で良くなるって本当?
・栄養素とは?
・まとめ

1.うつ病は栄養の改善で良くなるって本当?

うつ病は栄養の改善で良くなるって本当?
一昔前に比べると、うつ病ってかなり身近な病気になった気がしませんか?
厚生労働省の発表によると、1999年に44.1万人だったうつ病を患っている人の数は、2008年には104.1万人まで上昇しています。さらに、パニック障害や社会不安障害などの心身に不調を招いてしまう病気は他にもあります。
こうした心身のトラブルの原因の一つに、栄養素の不足も挙げられています。うつ病がどのような病気か紹介します。

うつ病の症状は

うつ病の症状は

  • 気分をふさいでしまう
  • 夜、なかなか眠れない
  • 動悸がする
  • 朝、起きられない
  • やる気が起きない

うつ状態になってしまうと、それまで当たり前にできていたことが急に難しくなってしまいます。うつ病ではなくても、やる気が出ないときや気分が重いときはあるので本人が自覚しづらく、周囲も気が付きにくい病気ですが、こうした症状が長く続く場合にうつ病と診断されます。
こうした状態が続くと、二次的な問題も起こりやすくなります。

  • 仕事でミスや失敗をしやすくなる
  • 不眠や食欲減退、過食によって体の不調や栄養不足、肥満につながる
  • 周囲の理解が得られず、家族や職場の同僚との人間関係が悪化する

こうした症状からさらに気分が落ち込み悪循環に陥ってしまうケースもよくみられます。
パニック障害は、うつ病と同じようにメンタルが原因で心身に不調をきたす病気で、突然動悸や発作を起こし気分が悪くなったり、焦燥感(しょうそうかん)に駆られたりします。社会不安障害は人前に出るのが怖くなってしまったり、人前で話すときに極度に緊張をしてしまったりする病気です。
※焦燥感とはあせってイライラしたりすること。

うつ状態の原因は人それぞれ

「うつ病は現代病」とか「ストレス社会」なんて言葉をよく見聞きしますよね?
うつ病になってしまう本当の原因はまだはっきりとわかっていませんが、うつ病になりやすい環境や性格の特性として以下のようなものがしられています。

  • 環境要因
    仕事のストレス、過労、人間関係、家族との別れ、将来の不安など
  • 性格要因
    責任感が強い、まじめ、完璧主義

うつ状態の改善に効果的な栄養素がある

うつ病などの精神疾患の対処は、精神科や心療内科などで薬をもらったり、臨床心理士やカウンセラーのカウンセリングを受けたりする対処が一般的です。適度な運動を心がけたり、仕事の環境や量・内容を変えたりしてみる。そして、食事などによって栄養のバランスを整えるという方法もあるんです。
うつ病が発症しているときには、脳内で伝達物質「セロトニン」が正常に働いていない状態になっています。セロトニンを生成し、正常な働きをさせるには、栄養素の摂取が役に立つんです。また、二次的な健康被害を抑えるためにも、バランスの良い栄養素は必須です。

2.栄養素とは?

栄養素とは?
うつ病は、本人はもちろんのこと、周囲の家族や職場の同僚にも負担になってしまうもの。
また、長く薬を使用し続けるのに抵抗を感じることもあるでしょう。

しあわせホルモン「セロトニン」

しあわせホルモンという別名からもイメージできる通り、セロトニンは興奮したときに分泌されるノルアドレナリンやドパミンの働きを抑え、気持ちを安定させてくれる物質です。うつ病はセロトニンが極端に少なくなってしまうことによってかかってしまう病気です。
社会不安障害やパニック障害もセロトニンの働きがかかわっていることが知られています。
しあわせホルモン「セロトニン」

鉄分が不足すると、セロトニンやノルアドレナリン・ドパミンなどの神経伝達物質がうまく作られなくなってしまい、焦燥感・疲労・無関心・集中力の低下などを引き起こしてしまうといわれています。うつ病やパニック障害の患者さんは鉄分が不足している方が多く、治療のために鉄分補充が行われることもあります。

ビタミン類

ビタミンB1、B2、B6、B12や葉酸は、不安やイライラを抑えたり、睡眠の質を高めてくれたりする働きがあります。不足すると、気分が落ち込みうつ病のリスクが高まることに加え、肌がカサカサになったり、体が疲れやすくなってしまったりという点も見られます。
うつ病のリスクを抑えるのはもちろんですが、こうした栄養素の働きからも美容と健康が大きくかかわっていることが分かりますね。

セロトニンから作られる睡眠ホルモン・メラトニン

セロトニンから作られる睡眠ホルモン・メラトニン
メラトニンは、体内時計に働きかけて、体を睡眠モードに切り替える作用を持っています。質の良い睡眠をするためには、メラトニンの働きが不可欠です。
メラトニンはうつ病の症状である不眠の改善や、不眠によって起こる体調不良を予防するのに役立つ栄養素です。

3.まとめ

うつ病は、現代の日本ではまだきちんと理解がされていない病気です。
「やる気がない」と扱われて、患者さんが余計に追い込まれてしまうようなケースもまだまだよく見られます。
なかなか確固たる治療法も定まっておらず、症状が長期化するケースも多いようです。
うつ病患者の方に効果的とされる栄養素は、同時にうつ病患者の方が特に不足しがちな栄養素ともなっています。
適度な運動、日光をたくさん浴びること、ストレスの元を取り除くこと、仕事の負担を軽くしてもらったり配置転換をして貰ったりすることなどと併せて、心身共に健やかな生活を目指してみてはいかがでしょうか?

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